原則その1: 学習する前に心身の健康状態を整える

1日24時間を、何の作業に配分するかを決めることは自由と安全を保障された国家に生きる人間の日課です。7時間を睡眠に費やし、3時間を食事に充て、9時間労働・4時間学習、残りは余暇に…この分配をうまくできるようになることが大切です。

この配分が適切でない時、心身が健康でなくなる可能性があります。睡眠を削って労働、飲まず食わずで勉強…このような行動は、学習のプロであればまず行わない行動です。

なぜなら、正しい学習を実践するためには「いかに効率よく情報を習得し整理できるか」ということを常に考えて行動する必要があるからです。

睡眠不足が続くと、人は集中力を失います。その状態では、人は多量の情報を摂取することはできません。また、覚醒時に摂取した情報を睡眠時に脳内で整理していることが知られています。つまり睡眠不足は学習にとって二重の負の効果をもたらすのです。

適切な食事が伴っていなければ、人は集中して行動することはできません。40分の通勤の中で、各々の媒体から情報を摂取するためには、それをするためのエネルギーがまず必要です。即効性の高いバナナはおすすめの一つです。それを買う2分を惜しまないでください。さもなければ、残りの38分の生産性が急降下します。

そして何より私が強調したいのは、あなたに「自由」が保証されているか否か、です。したくもない仕事をし、行きたくもない学校に行くことは、あなたの人生をいたずらに浪費するだけでなく、あなたの学習効率にも悪影響を与えます。幸いにも日本は、他人の権利を侵害しない限りでかなりの程度の自由が保証されています。もしあなたがいる場所から逃げたければ、迷うことなく逃げてください。学習はそれからです。それからでも遅くありません。

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