原則その3:自己価値を高めるために学習する

5W1Hのうち、「なぜ(WHY)学習するのか」を考えます。結論はタイトル通りです。では自己価値とは何かを考えましょう。

自己価値とは、私は「他より秀でた点」であると考えます。例えば、ある他者が知らない情報を自分は知っている。それは、その点において、あなたの価値がその人の価値よりも高いということを意味すると考えます。この時、「その点において」ということに留意してください。他者が、あなたが知らない情報を知っていることは多分にあります。ですから、情報や知識について、他者と自己の間に絶対的な優劣が生まれることは現実的にはあり得ないと言えます。

「情報を売るビジネス」とはつまり、両者の知識における落差をなくすことで対価をもらうことであると言えます。位置エネルギーや電位を考えるとわかりやすいかと思います。

しかしもしそうだとすると、インターネット社会に生きる我々は、ほとんどの知識においてスマホに負けている、ということになります。学校の授業で、必死になって「本能寺の変は1582年である」と覚えますが、それはインターネットが既に知っている情報です。だとすれば、我々の価値とは何でしょう。

それは、複数の情報を組み合わせて、新たな情報を生み出せるということです。それもまた我々人間の価値です。自己価値とは、何も「何かを知っていること」だけにはとどまりません。何かが他に比べて早くできる・たくさんできるなど、程度の比もあれば、組み合わせることができる・発信することができる、といった技術の比もあります。正しい情報を知っている、という信頼性の比もあります。そしてそれらの力を鍛えることこそが、真の意味での学習であるといえると私は思います。しかしそのためには、まずはその原料である情報が必須なのです。食材なしに料理をつくることはミシュランのシェフでもできません。

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